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森工業のよもやま話~雑学講座14~

皆さんこんにちは!
森工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~起きやすいトラブル~

ということで、防水工事における代表的なトラブルとその原因・予防策について深く掘り下げて解説します。

「防水工事をしたのに雨漏りが直らない…」「数年で劣化が進行している…」
こうした声は、実際の現場でもよく聞かれます。防水工事は、見えない箇所の施工が多いため、トラブルが発覚したときにはすでに大きな損害に繋がっていることもあります。


よくある防水工事トラブル

1. 雨漏りの再発・改善されない

  • 原因:下地処理の不備、防水層の破損、接合部の処理ミスなど

  • 対策:事前の現地調査を丁寧に行い、下地の劣化箇所も同時に補修。防水材の選定ミスも避ける。

2. 防水層の膨れや浮き

  • 原因:下地に含まれる湿気が施工後に気化し、内部に圧力がかかる

  • 対策:通気緩衝工法や湿気処理の適切な工程を取ることが重要。乾燥期間も十分に確保する。

3. ひび割れ・剥がれ

  • 原因:施工時の温度や湿度が不適切/使用する材料の相性が悪い/劣化防止層が省略されている

  • 対策:季節・気候に合った材料と施工計画を立て、施工後の定期点検を行う。

4. 排水溝・ドレンまわりの不具合

  • 原因:排水口付近の防水処理が甘く、雨水が隙間から侵入

  • 対策:排水口・ドレン周囲は特に丁寧な防水処理が必要。施工前後の写真記録がある業者を選ぶと安心。

5. 保証トラブル(業者との契約不備)

  • 原因:保証範囲が曖昧/保証期間が短い/業者が倒産・廃業する

  • 対策:契約時に「保証内容」「施工写真」「材料の種類」などをしっかり文書化して残すことが重要。


トラブルを防ぐためのチェックポイント

  1. 施工前の現地調査が丁寧か?

  2. 施工管理者の資格・経験は?

  3. 使用する防水材の性能・適正は?

  4. 施工中の進捗が写真などで記録されるか?

  5. 保証期間と対応内容が明確か?

これらのポイントをクリアしている業者であれば、トラブルリスクは大きく減少します。


正しい知識と信頼できる業者選びが鍵

防水工事は「結果が見えにくい」からこそ、トラブルが起きたときの影響が大きい工事です。事前準備・施工精度・施工後の保証が揃ってこそ、安心できる防水工事が実現します。

 

 

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森工業のよもやま話~雑学講座13~

皆さんこんにちは!
森工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~特徴・用途~

ということで、防水工事の主な種類とそれぞれの特徴・用途をわかりやすく解説します。

住宅・ビル・マンション問わず、建物における“最大の敵”のひとつが水の侵入です。雨水や湿気による劣化は、構造体の腐食やカビの発生を招き、修繕コストを増大させます。そこで重要なのが「防水工事」です。


防水工事の基本:なぜ必要?

防水工事の目的は、建物内部に水分が侵入するのを防ぐことです。屋上やバルコニー、外壁、浴室など、雨風や湿気にさらされやすい箇所に施工され、建物の耐久性・居住性・資産価値を守る重要な役割を果たします。


主な防水工事の種類と特徴

1. ウレタン防水(密着・通気緩衝工法)

  • 特徴:液状のウレタン樹脂を塗布して、防水膜を形成

  • メリット:複雑な形状にも施工でき、つなぎ目がない

  • デメリット:乾燥・硬化に時間がかかる

  • 適用箇所:屋上、バルコニー、ベランダ

  • 耐用年数:10〜12年(通気緩衝工法の場合)

2. シート防水(塩ビシート・ゴムシート)

  • 特徴:工場製のシート状防水材を貼り付ける

  • メリット:品質が安定し、施工時間が短い

  • デメリット:下地に段差や突起があると不向き

  • 適用箇所:大規模屋上、防水層の更新工事

  • 耐用年数:15〜20年(塩ビ系)

3. FRP防水(繊維強化プラスチック)

  • 特徴:ガラスマットと樹脂を用いた硬質防水層

  • メリット:強度が高く、軽量で耐久性がある

  • デメリット:硬化後の割れに注意、施工には熟練が必要

  • 適用箇所:戸建てのバルコニー、小面積の屋根

  • 耐用年数:10〜12年

4. アスファルト防水(トーチ工法・熱工法)

  • 特徴:アスファルトを加熱し、フェルトとともに積層

  • メリット:歴史が長く、防水性が非常に高い

  • デメリット:重量があり、施工時に臭いや煙が出る

  • 適用箇所:ビル・大型施設の屋上

  • 耐用年数:20〜30年


どう選ぶ?防水工事のポイント

  • 建物の構造や使用環境に合った工法を選ぶ

  • メンテナンス性や耐久性を考慮する

  • 施工業者の経験・実績をチェックする

  • 必ず「保証書」が発行されるか確認を


防水工事のタイミング

  • 屋上やバルコニーのひび割れ、膨れ、変色

  • 雨漏り、天井のシミ、カビの発生

  • 築10年以上経過している建物

こうした症状が見られたら、早めの点検と改修が建物寿命を延ばすカギとなります。


防水工事は、見えにくい場所だからこそ、計画的に・確実に実施することが重要です。適切な工法選びと信頼できる施工が、建物の安全と資産価値を守るポイントです。

 

 

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森工業のよもやま話~雑学講座12~

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さて今回は

塗料調合

ということで、塗料調合目的、方法、注意実務目線解説ます。

 

塗装工事品質左右する要素ひとつに「塗料調合」あります。調合は、現場求められる色・質感・性能実現するために、塗料適切割合混ぜ合わせる工程ことです。


1. 塗料調合は?

塗料調合は、主に以下よう目的われます:

  • 再現・調整既存建物お客様希望合わせるため

  • 性能発揮下塗り・塗り・上塗り役割合わせ度・希釈調整

  • 天候素材適応気温・湿度・乾燥時間・塗布調整


2. 調合使われる要素

材(ベースペイント)

  • 顔料・樹脂・添加含む基本塗料

  • 機能中心

希釈剤(シンナー・水)

  • 塗料調整

  • 油性・水性種類異なる

硬化剤(2塗料必要)

  • 主剤反応硬化促す

  • 正確比率混合不可欠

着色剤(調用)

  • 基本調整加えるため使用

  • 単位印象変わるため高度技術必要


3. 調合流れ実践ポイント

番号サンプル基づく選定

  • 日本塗料工業会(JIS規格)見本基本選ぶ

  • 合わせ塗装反射周囲環境考慮

比率計量混合

  • 電子りやメスシリンダー厳密計量

  • 硬化剤・シンナー指定割合(例:材:硬化剤:希釈剤=4:1:1)調合

濾過熟成

  • 不純物取り除くため濾過

  • 調合10〜30放置し、分子なじみ待つ熟成時間取る

試し塗り調整

  • 実際下地試し塗り塗布確認

  • 必要微量調整調合


4. 調合ミス招くリスク

  • 硬化不良によるがれ

  • ムラ・仕上がり差異

  • 塗装・クレーム対応によるコスト

精度低い調合は、工期遅延信用低下つながるため致命です。


5. 現場求められるスキル

  • 経験による感覚(視覚判断)

  • 塗料化学特性理解

  • 季節気候による調整応用

  • お客様要望反映させる対応


6. デジタル調活用

  • 自動調機(カラーシミュレーター)導入により、軽減

  • 専用アプリカメラ解析し、近似調合レシピ自動生成

  • データベースによる番号管理・注文対応可能


塗料調合は、単なる“作る”作業ではありません。
それ建物美観・耐久性・顧客満足支える、職人感性技術融合です。
現場品質塗装実現するためも、調合技術習得継承ますます重要なります。

 

 

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森工業のよもやま話~雑学講座11~

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さて今回は

~ヒアリング~

ということで、塗装業者にとってヒアリング重要性と、実践進め方について解説ます。

 

外壁屋根塗装工事は、見た目回復するだけなく、住まい守り資産価値保つため重要工事です。しかし、塗料種類、色、施工方法など多岐にわたるため、お客様要望しっかり聞き取るヒアリング工事成功カギ握ります。


1. なぜヒアリング重要か?

要望提案ズレ防ぐ

  • お客様求めるは「ただ塗り替え」ではなく、「悩み解消」や「理想外観実現」

  • ヒアリング不十分と、仕上がり不満やすい

塗料選び判断材料なる

  • 耐久性重視か、コスト重視か、味・好みなど

  • お客様生活スタイル予算最適塗料提案可能なる

トラブル・クレーム防止

  • 相違、施工範囲誤解、工程スケジュールなどの「た・ない」問題防止

  • 事前合意しっかりていば、信頼アップ


2. ヒアリング確認すべ項目

確認項目 具体質問
現在悩み 汚れってしたか?」「チョーキングなりますか?」
希望色・仕上がり 明るい感じ?落ち着い雰囲気?」「光沢欲しいですか?」
塗料グレード 10以上たい?コスト抑えたい?」
工事時期 いつ施工希望ますか?」
近隣対応要望 近所配慮どうしましょうか?」

3. ヒアリング実践ポイント

現場調査と同時に行う

  • 実際劣化状況確認ながら話すと、説得あり信頼増す

視覚資料活用

  • 見本、塗料施工事例、パースながら要望引き出す

  • 言葉イメージズレ」防ぐ有効

お客様生活背景理解する

  • 共働き家庭、高齢世帯、ペット有無などにより、工事配慮変わる

打ち合わせ内容記録・共有

  • 打ち合わせシート」まとめて、お客様内容確認・合意するステップ忘れ


4. ヒアリング不足招くリスク

  • ってたよりた」「こんなに光沢あるは…」など完成不満

  • 塗料グレードっておらず、劣化進む

  • 近隣トラブル(足場音・塗料臭)配慮不足によるクレーム発生


5. ヒアリングした信頼提案

  • お客様言葉プロ言葉翻訳提案

    • 例:「したい」→高い淡色+控えめ塗料選定

  • なぜその塗料選ぶか?」明確根拠をもって説明


塗装工事におけるヒアリングは、顧客満足トラブル回避基礎です。
丁寧取りこそが、プロとして誠実伝える最大武器となります。
ただ塗る」だけなく、「理想する」ためヒアリングを、ぜひ大切にしください。

 

 

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森工業のよもやま話~雑学講座10~

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森工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~育成~

ということで、なぜ人手が足りないのか?なぜ育てにくいのか?どうすれば人が定着するのか?

そんな現場の課題をリアルに捉えながら、人材育成と未来への希望を深く考えていきます♪

 

【防水工事の未来を支える“人”を育てる】

深刻化する人手不足と、現場を守るための人材育成の在り方とは?

 

コンクリート建築が主流となる日本の建設業において、防水工事は建物の寿命と安全性を左右する、非常に重要な工程のひとつです。
しかし今、その防水工事業界は、慢性的な人手不足と技術継承の壁に直面しています。


防水業界における人手不足の背景


❶ 技術者の高齢化と若手不足

  • 40代~60代が中心層。20代の職人が極端に少ない

  • 若手が入っても、数ヶ月で離職してしまうケースも多い

📉 厚労省の建設業年齢分布(2024年時点)でも、防水工は平均年齢48歳超とされています。


❷ 仕事の大変さと“地味”な印象

  • 高所・屋外作業が多く、夏は灼熱、冬は極寒

  • 臭いや汚れ、天候の影響などの過酷な労働環境

  • 派手さのない作業に対し、「将来性が見えない」と感じる若者も多い

💬「キツい」「キタナイ」「キケン」の“3K”のイメージが、人材獲得の壁になっています。


❸ 賃金と評価制度の不透明さ

  • 日給制・出来高制が多く、安定性や昇給の見通しが立たない

  • 頑張っても「評価されている実感がない」という声も

📌 “働いた分だけ評価される”制度の不在が、定着率の低さにつながっています。


防水工を育てる5つの実践ポイント


✅ ① 「教える人」を育てる

  • 技術力の高い職人 ≠ 教えるのが上手な人

  • 新人育成は現場リーダーの教育力にかかっている

📋 現場教育担当には、次の力が求められます

  • 相手に合わせて言葉を変える「説明力」

  • 小さな成長を褒められる「観察力」

  • 怒らず、やる気を引き出す「人間力」

🧑‍🏫 技術と人格を備えた“教育リーダー”の育成が、現場の土台作りに直結します。


✅ ② ステップアップ式のスキル評価制度を導入する

新人がやるべきことを可視化し、段階的に評価できる仕組みを作ることで、モチベーションが上がります。

例:防水技能ステップ

レベル 内容 認定基準
Lv.1 材料の運搬・清掃 基本用語・安全具使用
Lv.2 下地処理・プライマー塗布 監督付きで実施
Lv.3 メイン防水層の塗布 一人で1面完結できる
Lv.4 納まり処理・検査対応 現場責任者補佐が可能
Lv.5 現場管理・新人指導 チーム全体の監督

💰 レベルに応じた手当・称号・資格支援で、「成長=評価される」仕組みへ。


✅ ③ 動画・写真を活用した“見える教育”

  • 新人に「口頭だけで教える」だけでは伝わらないことが多い

  • スマホで見られる作業手順動画・写真マニュアルが非常に効果的

📱 若い世代は“動画ネイティブ”
「何をどの順番でやればいいか」が見えると、理解力と実行力が変わります。


✅ ④ 外国人材の育成支援も視野に

技能実習生・特定技能の枠で東南アジアや南米からの人材を受け入れる事業者も増加中。

  • 多言語マニュアル(ベトナム語・インドネシア語など)

  • 図解メインの教材

  • 文化の違いに配慮した研修体制

🌏 日本人・外国人を問わず「チームの一員」として育てる意識が重要です。


✅ ⑤ 働き続けたくなる“職場環境”をつくる

  • 正社員登用、福利厚生、社内イベント

  • 表彰制度、キャリア相談制度

  • 暑さ対策(空調服・テント・休憩所など)

🎯 「仕事に誇り」「居場所がある」と感じられる会社づくりが、真の人材定着の鍵です。


実際の育成成功事例


◆ 事例①:職長を「育成担当」に昇格し教育文化が根づく

  • ベテラン職人の“技術を言語化”し、社内マニュアルを整備

  • 職長に「育成ポイント評価制度」を導入

  • 半年で新人定着率が30% → 75%に改善


◆ 事例②:動画と写真でのeラーニングを導入

  • スマホで作業前に確認できる「作業別マニュアル」を導入

  • 忙しい職長の負担が軽減し、新人も“自走”しやすく

📈 導入から3か月で、「教えやすくなった」「理解が早い」と好評。


“人を育てる”ことで、防水業の未来は守られる

防水工事の品質は、腕のいい職人がどれだけいるかにかかっています。
そして、その職人を一人でも多く育てることが、私たちの業界の未来をつくります。

  • ただの作業員ではなく、“建物の命を守る技術者”を育てる

  • 技術だけでなく、“チームの一員”として育てる

  • 未来を描ける、“安心して働ける職場”をつくる

この3つの柱をもとに、育成=投資ととらえ、私たち一人ひとりが防水工の価値を高めていきましょう。

 

 

 

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森工業のよもやま話~雑学講座9~

皆さんこんにちは!
森工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~確認事項~

ということで、今回は、防水工事の前に必ず押さえておきたい事前確認事項を、「現場調査」「設計条件」「周辺環境」「施主対応」の4つの観点から深く掘り下げて解説します♪

 

【防水工事は“事前確認”がすべて】

トラブルを未然に防ぎ、施工品質を守るために必要な確認事項とは?

防水工事といえば、「きちんと塗れば終わり」と思われがちですが、本当に重要なのは、実は“施工前の事前確認”です。
確認を怠れば、いくら技術力が高くても漏水・剥離・不良施工の原因
になってしまいます。


現場確認の基本!まず“どんな建物か”を知る


✅ 1. 建物の構造と使用用途の把握

  • RC造か?S造か?木造か?

  • 屋上防水か?バルコニーか?外壁か?地下か?

  • 住宅?商業施設?工場?病院?使用中か空き家か?

📌 構造や用途によって選定すべき防水工法が大きく異なります
例:屋上ならウレタン防水、外壁ならシーリング、地下ならシート防水など。


✅ 2. 防水下地の状態確認

  • クラックの有無・幅・深さ

  • 既存防水層の劣化状況(浮き・膨れ・ひび割れ)

  • 吸水性・凹凸・勾配の確認(雨水が溜まりやすい箇所は?)

🛠️ 必要に応じてハンマー打診・中性化試験・吸水試験を行い、下地の状態を数値で把握します。


✅ 3. 雨仕舞・排水のチェック

  • ドレンの数・位置・勾配の取り方は適切か?

  • 落ち葉やごみの詰まり、破損がないか?

  • 笠木・立上り・伸縮目地の納まりはどうなっているか?

🌧️ 防水は“排水が命”。どれだけ塗っても水が流れなければ意味がありません。


設計・仕様に関する確認事項


✅ 4. 採用予定の防水工法の適合性

  • ウレタン塗膜?FRP?シート?アスファルト?

  • 勾配・動き・施工環境(火気使用可否)によって適性が異なる

  • 既存防水層との相性(密着性・材質の化学反応)

📋 メーカー仕様書・納まり図を元に、現場との“適合性”を判断することがプロの仕事です。


✅ 5. 施工範囲・材料・工程の確認

  • どこまでが施工対象か?立ち上がりは?天端は?笠木は?

  • 施工厚み・塗り回数・補強布の有無

  • 工期と養生期間(雨天・低温時の対応含む)

📆 雨の多い時期は工期にゆとりを持たせる設計が必要です。


✅ 6. 納まりや接合部の確認(取り合い)

  • サッシとの取り合い

  • 屋根材・外壁材との接続部

  • 配管・ルーフドレン・エアコンダクト周辺

🧩 細部の納まりが甘いと、ピンポイントで漏水します。CADレベルでの確認が重要です。


周辺環境と施工条件の確認


✅ 7. 作業スペース・足場の有無

  • 足場が必要な高さか?仮設で十分か?

  • 材料の搬入経路・作業動線の確保

  • 電源・水道・仮設トイレ・保管スペースの有無

🚧 狭小地や高層建物では事前調整が必須。足場計画が遅れると全体工期に影響します。


✅ 8. 近隣への影響

  • 臭気・騒音・火気の使用有無

  • シンナーやアスファルト臭が出る工法は注意

  • 搬入時の車両通行、荷下ろし時間の制限

📢 近隣クレームは信頼喪失に直結。施主との連携・事前挨拶が重要です。


施主・元請との共有ポイント


✅ 9. 現場責任者・連絡体制の明確化

  • 指示系統(元請/施主/管理会社)を明確に

  • 連絡方法:電話?LINE?メール?

  • 現場立会・中間報告・写真共有の頻度

👷‍♂️ 伝達ミス=工程ミス・クレームの原因になります。


✅ 10. 契約範囲と保証内容の確認

  • 施工保証は何年?対象範囲は?

  • どの防水層までが責任範囲か(下地?トップコート?)

  • 不具合時の是正対応方法

📝 工事後のトラブル回避のために、書面で残すことが鉄則です。


防水工事の品質は“始まる前”に決まる

防水工事は、一度施工すれば数年~10年単位で信頼を預ける工事です。
しかしその仕上がりは、施工当日よりも、その前の準備と確認にかかっているといっても過言ではありません。

  • 現場状況の把握

  • 工法・下地との適合確認

  • 納まり・排水・安全計画の検討

  • 関係者との連携・共有

これらを徹底して行うことで、高品質・長寿命の防水工事が実現します。

 

 

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森工業のよもやま話~雑学講座8~

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さて今回は

~人気塗料~

ということで、今回は、現在人気のある塗料とその特徴、メリット・デメリット、選び方のポイント について詳しく解説します♪

 

 

建物の外壁や屋根の塗装は、美観の維持だけでなく、耐候性や防水性を高め、建物の寿命を延ばす重要な役割 を果たします。塗料の種類によって耐久性や機能が大きく異なるため、目的に応じた適切な塗料選びが重要 です。


1. 現在人気の塗料とその特徴

近年の塗料は、耐久性・省エネ効果・環境配慮 などの観点から進化しています。特に人気の塗料として、以下の種類が挙げられます。


(1) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

特徴:現在、最も広く使用されている塗料で、耐久性・コスト・性能のバランスが良い ことが人気の理由です。

✅ 耐候性が高く、紫外線・雨風による劣化を抑える
✅ 価格が比較的安く、コストパフォーマンスに優れている
✅ 防汚性・防水性も適度にあり、一般住宅に最適

おすすめの塗料

  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「ファインSi」(日本ペイント)
  • 「クリーンマイルドシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 無機塗料やフッ素塗料に比べると耐久性が劣る
  • 汚れの付着は防げるが、完全なセルフクリーニング機能はない

適した用途

  • 一般住宅の外壁や屋根、コストを抑えつつ耐久性も確保したい場合

(2) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

特徴:高耐久で、汚れに強く、メンテナンスの手間を大幅に減らせる塗料です。

✅ 耐候性が非常に高く、15年以上持つため塗り替え回数を減らせる
✅ 汚れに強く、美観を長期間維持できる
✅ 防カビ・防藻性があり、湿気の多い地域にも適している

おすすめの塗料

  • 「ファイン4Fセラミック」(日本ペイント)
  • 「ルミステージ」(AGCコーテック)
  • 「セラMフッソ」(エスケー化研)

デメリット

  • 価格が高めで、初期費用がかかる
  • 塗膜が硬いため、柔軟性が求められる場所には不向き

適した用途

  • 長期間メンテナンスを減らしたい高層ビルや商業施設、戸建住宅の屋根

(3) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

特徴:無機成分(鉱物やガラス成分)を含み、最も耐久性が高い塗料 です。

✅ 紫外線や雨風による劣化がほとんどなく、20年以上持つ
✅ セルフクリーニング機能(親水性)があり、汚れが付きにくい
✅ 耐火性・防藻・防カビ性能が非常に高い

おすすめの塗料

  • 「ダイヤスーパーセラン」(ダイフレックス)
  • 「アレスダイナミックルーフ」(関西ペイント)
  • 「ハイブリッド無機」(日本ペイント)

デメリット

  • 価格が非常に高く、施工費用も高額になる
  • 硬い塗膜のため、柔軟性が求められる建物には不向き

適した用途

  • メンテナンスコストを抑えたい住宅・商業施設・ビルなど

(4) 遮熱・断熱塗料(耐用年数:10~20年)

特徴:太陽光の熱を反射・吸収し、夏場の室温上昇を抑える環境配慮型の塗料。

✅ 屋根や外壁の表面温度を10~15℃低減
✅ エアコンの使用量を減らし、省エネ効果が高い
✅ ヒートアイランド対策にも貢献

おすすめの塗料

  • 「ガイナ」(日進産業)
  • 「アレスクール」(関西ペイント)
  • 「サーモアイ」(日本ペイント)

デメリット

  • 通常の塗料よりも価格が高め
  • 効果を最大限発揮するには、適切な施工技術が必要

適した用途

  • 夏の暑さを軽減したい住宅や工場・倉庫などの屋根や外壁

(5) 水性塗料(環境配慮型・耐用年数:8~15年)

特徴:環境にやさしく、臭いが少ない塗料として注目されている。

✅ VOC(揮発性有機化合物)が少なく、安全性が高い
✅ 施工時の臭いが少ないため、住宅や学校などの使用に適している
✅ 最近は耐久性も向上し、シリコン・フッ素並みの性能を持つものも登場

おすすめの塗料

  • 「パーフェクトトップ」(日本ペイント)
  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「水性セラミシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 油性塗料よりも耐久性がやや劣る
  • 施工技術によって仕上がりに差が出る

適した用途

  • 環境負荷を減らしたい住宅・学校・病院・公共施設など

3. 最適な塗料の選び方

✅ コストと耐久性のバランスを考える(シリコンが標準、長持ちさせたいならフッ素・無機)
✅ 建物の環境や気候条件に適した塗料を選ぶ(高温地域なら遮熱、湿気が多いなら防カビ)
✅ メンテナンスの頻度を考慮する(無機やフッ素なら塗り替えの回数を減らせる)
✅ 施工業者の実績や信頼性を確認する(適切な施工が塗料の性能を最大限引き出す)


4. まとめ:人気の塗料を理解し、最適な選択を!

✅ シリコン塗料はコスパが良く、現在の主流
✅ フッ素・無機塗料は高耐久で、長期間のメンテナンスコストを削減
✅ 遮熱・断熱塗料は省エネ効果が高く、環境にも優しい選択肢
✅ 塗料選びは、用途・耐久性・コストを総合的に考慮することが重要

建物の特性やライフプランに合わせた最適な塗料を選び、美観と耐久性を両立させましょう!

 

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さて今回は

~塗り替え時期~

ということで、今回は、塗料ごとの耐久性と塗り替え時期、劣化のサイン、適切なメンテナンスのタイミング について深掘りして解説します。

 

住宅やビルの外壁・屋根は、紫外線や風雨、気温変化による影響を受け続けています。そのため、適切なタイミングで塗り替えを行うことが、建物の美観を保ち、長寿命化につながる重要なポイント です。

しかし、使用する塗料の種類によって、塗り替えが必要な時期は異なります。


1. 塗り替えの必要性と劣化のサイン

外壁や屋根の塗装は、単なる見た目の問題だけでなく、防水性や断熱性を維持し、建物を守る役割 を果たしています。放置すると、ひび割れや雨漏りにつながり、修繕費用が高額になる可能性があります。

塗り替えが必要な劣化のサイン

✅ チョーキング現象(白い粉が手につく) – 紫外線による塗膜の劣化のサイン
✅ 色あせや変色 – 美観の低下だけでなく、防水性能の低下が懸念される
✅ ひび割れ(クラック) – 雨水が侵入し、構造の劣化を引き起こす原因に
✅ 塗膜の剥がれや浮き – 建物の内部に水が入り込み、腐食やカビの原因となる
✅ カビ・コケの発生 – 防水機能の低下により湿気が蓄積しやすくなった状態

これらの兆候が見られた場合は、塗り替えを検討する時期です。ただし、使用する塗料の種類によって、劣化のスピードや適切な塗り替えタイミングが異なります。


2. 塗料別の塗り替え時期と特徴

(1) アクリル塗料(耐用年数:5~7年)

アクリル塗料は、かつて主流だった塗料ですが、耐久性が低いため、近年ではあまり使用されなくなりました。 価格が安いことがメリットですが、紫外線や雨風による劣化が早く、頻繁な塗り替えが必要 です。

塗り替え時期の目安
✅ 5~7年で劣化が進むため、早めの塗り替えが推奨される
✅ 色あせやチョーキング現象が発生したら、塗り替えを検討
✅ 短期間でのメンテナンスが必要なため、長期的なコストは割高になることも


(2) ウレタン塗料(耐用年数:8~10年)

ウレタン塗料は、柔軟性があり、密着性が高い塗料 です。耐久性は中程度で、外壁だけでなく、木部や鉄部にも使用されることが多いです。しかし、最近ではシリコン塗料の性能向上により、選ばれることが少なくなっています。

塗り替え時期の目安
✅ 8~10年で劣化が進むため、定期的なメンテナンスが必要
✅ チョーキング現象が発生し始めたら塗り替えを検討
✅ シリコン塗料と比べると耐久性が低く、コストパフォーマンスはやや劣る


(3) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

シリコン塗料は、現在最も一般的に使用されている塗料 で、耐候性・防汚性・耐久性に優れています。コストと性能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れた塗料 として広く選ばれています。

塗り替え時期の目安
✅ 10~15年で塗膜が劣化し始めるため、定期点検を行う
✅ 色あせやコケの発生が見られたら塗り替えを検討
✅ 価格も手頃で、長期的なメンテナンスコストを抑えられる


(4) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

フッ素塗料は、非常に高い耐久性を持ち、汚れに強く、美観を長く保てる塗料 です。高層ビルや橋梁などでも使用されるほどの強度があり、メンテナンスの回数を減らしたい人に最適 です。

塗り替え時期の目安
✅ 15~20年と長期間持続するが、費用が高め
✅ 住宅の外壁や屋根に使用することで、長期的な維持費を削減可能
✅ 耐候性に優れ、雨風や紫外線に強いが、初期コストが高い


(5) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

無機塗料は、鉱物やセラミックを主成分とし、耐候性・耐汚染性に優れた高耐久塗料 です。最も耐久性が高く、長期的な塗装メンテナンスの手間を大幅に削減 できます。

塗り替え時期の目安
✅ 20~25年の長寿命で、塗り替え回数を減らせる
✅ 防汚性が高く、汚れが付きにくいため、見た目が長期間美しく保てる
✅ 価格は高いが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い


3. 塗り替え時期を延ばすためのメンテナンス方法

塗装の寿命を延ばすためには、定期的な点検と簡単なメンテナンスが重要 です。

✅ 定期的に外壁をチェックし、チョーキング現象やひび割れを早期発見
✅ 水洗い(高圧洗浄)で汚れやカビを取り除き、塗膜の劣化を防ぐ
✅ 日当たりや風通しを考慮し、湿気が溜まりにくい環境を整える

こうしたメンテナンスを行うことで、塗料の性能を最大限に引き出し、塗り替えのサイクルを適切に管理 することができます。


4. まとめ:最適な塗料選びで、長持ちする外壁・屋根塗装を

✅ アクリル・ウレタンは低コストだが、耐久性が低いため頻繁な塗り替えが必要
✅ シリコン塗料が最も一般的で、コストと耐久性のバランスが良い
✅ フッ素・無機塗料は耐久性が高く、長期間メンテナンスを減らせるが、初期費用が高い
✅ 適切なメンテナンスで、塗料の寿命を延ばし、トータルコストを抑えることが可能

塗装の種類と耐久性を理解し、最適な塗料を選ぶことで、美しい外観と建物の寿命を守りましょう!

 

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さて今回は

~鉄則~

ということで、

塗装業界で成功するために欠かせない「鉄則」を深掘りし、職人としての心得、施工のポイント、経営の視点までを詳しく解説します♪

 

塗装業は、建築・自動車・工業製品など、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしています。単なる「色を塗る仕事」ではなく、塗膜による防水・防錆・耐久性向上といった機能を担い、建物や製品を長持ちさせる専門技術が求められます。

しかし、塗装業界には競争が激しいという現実もあります。高品質な施工、適切な価格設定、顧客満足度の向上ができなければ、長期的に成功するのは難しいでしょう。


1. 塗装業の基本鉄則:「下地が命」

1-1. 下地処理の徹底が塗装の寿命を決める

塗装の品質は、**「下地処理で8割決まる」**と言われるほど、下地の状態が重要です。どれだけ高品質な塗料を使っても、下地が適切に処理されていなければ、すぐに剥がれたり、ひび割れたりします。

✅ 高圧洗浄・ケレン作業(研磨)を丁寧に行う
✅ 古い塗膜や汚れ、サビを徹底的に除去する
✅ 下地に合わせた適切なプライマー(下塗り材)を使用する

特に、鉄部の塗装ではサビ取りを怠ると、すぐに再発してしまうため、**電動工具を使ったサビ落とし(ディスクサンダー・ワイヤーブラシなど)**が必須です。

1-2. 「三度塗り」が基本(下塗り・中塗り・上塗り)

一般的な建築塗装では、三度塗りが基本です。

1️⃣ 下塗り(プライマー・シーラー・フィラー):密着性を高める
2️⃣ 中塗り(仕上げ塗装の1回目):塗膜の厚みを確保
3️⃣ 上塗り(仕上げ塗装の2回目):色ムラをなくし、耐久性を向上

「一度塗ればいい」という考えは絶対にNG。手を抜けば、すぐに塗装が剥がれ、クレームにつながります。


2. 品質管理の鉄則:「環境と塗料の適正管理」

2-1. 塗装環境を整える

塗装は気温・湿度・風の影響を大きく受けるため、環境に応じた対策が必要です。

✅ 気温5℃以下・湿度85%以上では塗装しない(乾燥不良の原因)
✅ 強風時は飛散防止ネットを使用(近隣への迷惑防止)
✅ 直射日光を避け、早朝・夕方の涼しい時間帯に施工(塗料の乾燥を均一にする)

2-2. 塗料の管理を徹底

塗料の品質を保つために、適切な管理を徹底することが大切です。

✅ 塗料は適正な希釈率で使用する(シンナー・水の分量を守る)
✅ 開封した塗料は密閉保存し、使い切る
✅ メーカーの推奨施工条件を厳守する

希釈率を間違えると、塗膜が薄くなり、剥がれやすくなるので注意が必要です。


3. 施工技術の鉄則:「ムラなく、美しく」

3-1. 均一な塗膜を作るための技術

塗装の仕上がりを左右するのが、「均一な塗膜を作る技術」です。

✅ ローラー・刷毛の使い分け:広い面はローラー、細かい部分は刷毛
✅ 一定のスピードで塗る:ゆっくりすぎるとムラになりやすい
✅ 重ね塗りの方向を変える:一回目と二回目で塗る向きを変えるとムラが減る

3-2. 「塗りすぎ」も「塗り足りない」もNG

  • 塗りすぎると「タレ」が発生(見た目が悪くなる)
  • 塗り足りないと「隠ぺい力不足」(色ムラや耐久性低下の原因)

職人の経験と技術が問われるポイントです。


4. 信頼を得る鉄則:「丁寧な接客とアフターケア」

4-1. 現場でのマナー

塗装業は「腕が良ければOK」ではなく、お客様や近隣住民への配慮も重要です。

✅ 挨拶・礼儀を大切にする(「お世話になります」「本日もよろしくお願いします」)
✅ 現場を整理整頓し、養生を丁寧に行う(塗料の飛散防止)
✅ 作業前後の説明をしっかり行う(「今日はここまで仕上げます」など)

信頼関係を築くことで、リピートや紹介につながるため、接客の意識を持つことが成功の鍵となります。

4-2. アフターサービスの重要性

✅ 施工後の点検・フォローを行う
✅ 万が一のクレーム対応は迅速に行う
✅ 定期的なメンテナンス提案をする(塗り替えの目安を伝える)

「塗ったら終わり」ではなく、長期的な関係を築くことが、優良業者の鉄則です。


5. 経営の鉄則:「適正価格と利益確保」

5-1. 適正価格を設定する

✅ 相場より安すぎる見積もりは危険(手抜き工事の原因になる)
✅ 必要な工程を省かず、品質に見合った価格を提示
✅ お客様に「なぜこの価格なのか」を納得してもらう説明をする

安さだけを追求すると、手間を省いたり、粗悪な塗料を使うことになり、結局クレームにつながるので注意が必要です。

5-2. 職人の育成とチームワーク

✅ 職人を大切にし、働きやすい環境を作る
✅ 技術を次世代に伝える(若手の育成)
✅ チームワークを重視し、施工品質を統一する

良い職人がいなければ、良い塗装はできません。職人同士の信頼関係も大切にしましょう。


6. まとめ

塗装業界で成功するためには、技術・品質・信頼・経営のすべてをバランスよく守ることが鉄則です。

✅ 「下地処理」を徹底し、塗膜の耐久性を高める
✅ 塗料の管理と環境を考慮し、高品質な施工を行う
✅ お客様と信頼関係を築き、丁寧な接客とアフターケアを重視する
✅ 適正価格を維持し、長期的に利益を確保する

これらの鉄則を守ることで、高品質な施工を提供し、長く愛される塗装業者を目指しましょう。

 

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さて今回は

~歴史~

ということで、今回は、塗装工事の歴史とその背景について深く掘り下げて解説します。

 

塗装工事は、建物や構造物の外観を美しく保つだけでなく、素材の保護や耐久性の向上、防水・防錆効果を持たせるなど、多くの重要な役割を果たしています。その歴史は古く、紀元前の文明から現代に至るまで、技術の発展とともに進化してきました。


1. 古代における塗装の起源

(1)先史時代の塗装技術

塗装の起源は、先史時代にまでさかのぼります。人類が洞窟に絵を描く際に使用した天然顔料(黄土、赤土、木炭など)が、最初の塗装と考えられています。代表的な例として、フランスの「ラスコー洞窟壁画」(約1万7000年前)があり、壁面に動物や人間の姿が描かれています。

これらの壁画は、単なる芸術表現だけでなく、魔除けや信仰の対象としても使われました。また、自然環境から住居を保護するため、壁や柱に塗料を施す技術も生まれていきました。

(2)古代エジプト・メソポタミアの塗装技術

紀元前3000年頃のエジプト文明では、ピラミッドや神殿の壁画に彩色が施されました。エジプトの壁画には、鉱物由来の顔料(ラピスラズリ、酸化鉄、炭素黒など)が使用され、現代まで色鮮やかに残っています。さらに、建築物の木材や石材に天然樹脂や油脂を塗布し、防腐や防水の目的で活用されました。

メソポタミア文明では、粘土レンガの表面に「釉薬(ゆうやく)」を施し、焼成することで耐久性の高い建材が作られました。バビロンの「イシュタル門」(紀元前6世紀)は、青色の釉薬タイルで装飾された代表的な建築物です。


2. 中世ヨーロッパと日本における塗装の発展

(1)ヨーロッパの塗装技術の進化

中世ヨーロッパでは、教会や城の壁画装飾にフレスコ画技法が用いられました。特にルネサンス期(15~16世紀)には、ミケランジェロの「システィーナ礼拝堂の天井画」など、漆喰を塗った壁に水溶性顔料を塗布する技術が発展しました。

また、木材や鉄製品の保護を目的とした塗料が開発され、亜麻仁油を主成分とするオイルペイントが広まりました。この塗料は耐久性が高く、建築物や船舶の防水・防腐対策として使用されました。

(2)日本における塗装の発展

日本では、飛鳥・奈良時代(7~8世紀)に仏教建築とともに塗装技術が発展しました。漆(うるし)を使った塗装は、木材の防腐と美観の向上を目的とし、仏像や社寺建築の装飾に多用されました。奈良・東大寺や京都・清水寺などの歴史的建築には、鮮やかな朱色の塗装が施され、今日でもその技術が受け継がれています。

また、城郭建築では、防火・防水のために「漆喰塗り」が広く用いられました。姫路城の白壁は、漆喰による塗装技術の優れた例です。江戸時代(17~19世紀)には、町屋や武家屋敷の外壁塗装にも漆喰やベンガラ(酸化鉄を主成分とする赤色顔料)が使用されました。


3. 近代の塗装技術の発展

(1)産業革命と近代塗料の登場

18~19世紀の産業革命により、建築技術が大きく進化し、塗装技術も飛躍的に発展しました。特に以下の要素が塗装業界に影響を与えました。

  • 合成塗料の開発:石油を原料とする合成樹脂塗料が登場し、耐久性や乾燥時間の短縮が実現した。
  • スプレー塗装の発明:1892年にアメリカで初のスプレーガンが開発され、大規模な塗装工事が効率的に行えるようになった。
  • 金属塗装の普及:鉄道や橋梁、造船などに耐候性の高い塗料が使用され、工業用途が拡大した。

日本でも、明治時代(19世紀後半)に西洋建築が広まり、塗装技術が本格的に発展しました。政府主導で鉄道や工場の建設が進み、防錆塗料防水塗装の需要が高まりました。


4. 現代の塗装工事とその背景

(1)高性能塗料の開発

20世紀後半になると、科学技術の進歩により、環境対応型の塗料や高耐久塗料が開発されました。例えば、以下のような塗料が広く使用されています。

  • フッ素塗料:耐久性が高く、橋梁や高層ビルの外壁塗装に使用される。
  • シリコン塗料:耐候性・防汚性に優れ、住宅外壁に広く普及。
  • 水性塗料:有害物質(VOC)の排出を抑えた環境に優しい塗料。

また、断熱性や遮熱性を持つ機能性塗料も登場し、エネルギー効率の向上に貢献しています。

(2)塗装工事の進化と課題

現代の塗装工事は、高圧洗浄機やローラー、スプレーガンを使用した効率的な施工方法が確立されました。一方で、環境負荷の低減や職人不足といった課題もあり、ロボット技術やAIを活用した自動塗装技術の開発が進められています。


5. まとめ

塗装工事は、古代の壁画や宗教建築から始まり、産業革命を経て現代の高度な建築技術と融合しながら進化してきました。

  • 古代文明では、顔料や天然塗料を用いた装飾や防水が行われた。
  • 中世では、漆や油性塗料が発展し、城郭や寺院に広く使用された。
  • 近代では、合成塗料やスプレー技術の登場により、大規模な塗装工事が可能になった。
  • 現代では、環境対応型塗料やAI技術を活用した塗装が主流となりつつある。

今後も、塗装工事は持続可能な建築技術として進化し続け、社会の安全と快適性を支えていくでしょう。

 

 

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